■植毛加工とスライド加工の比較測定

低~中周波数帯域(125Hz~1kHz): 両者のDT値は非常に近く、0.1~0.9 dBの差がありますが、この差は、人間の耳ではほとんど区別できないレベルであり、測定誤差の範囲内と判断しています。

高周波数帯域(2kHz~4kHz): グラフの目視ではスライド加工が優位に見えますが、その差は0.4 dB (2kHz) から0.9 dB (4kHz) と、やはりごくわずかであり、「ほぼ同等」と判断しています。

D値の限界: 今回の測定結果(スライド加工ピンチブロック、植毛加工ピンチブロックと)は、いずれも「D-20相当」の範囲にあり、一部の周波数帯(特に低周波数帯域や500Hz)ではD-25を下回っています 。これは、ドア周囲のスキマを改善するという目的からすると、音漏れの経路として重要である「隙間」からの透過音を低減する効果があったと判断しております。