■紫外線照射による変色試験
○評価の読み方
・L* (明度) /色の明るさ・・・黒(-100)~白(100) ※L*の値が大きいほど明るくなる
・a* (赤-緑) /色の赤みと緑み・・・緑(-100)~赤(100)※プラスの値が大きいほど赤みが強くなる
・b* (黄-青) /色の黄色みと青み・・・青(-100)~黄(100)※プラスの値が大きいほど黄色みが強くなる
・ΔE*ab (デルタイーエービー) ・・・試験後との L*・a*・b* の差から総合的に色の違いを数値化
○試験結果
FGS-W(白色) 規格品
・非照射品 /
L*=91.12(かなり明るい色)
a*=-1.88(少し緑がかっている)
b*=-0.23(ほとんど黄色みも青みもない)
評価:少し緑がかった明るい色
・変 化 /
L*=91.12→89.38~86.72(数値が小さくなり色が濃くなる)
a* = -1.88→-2.56~ 0.20(緑みが減って赤みが増える)
b* = -0.23→ 7.56~12.92(黄色みが強くなる)
・ 結 論 /
FGS-Wは、紫外線によって、少しずつ色が濃くなり、緑っぽさが減って赤っぽさが増し、黄色みが強く変色します。
FGS-G(グレー色) 規格品
・非照射品 /
L*= 72.91(FGS-Wに比べて暗めの色)
a*= -1.01(少し緑がかっている)
b*= 2.93(少し黄色みがある)
評価:少し緑がかったやや暗めの黄色
・変 化 /
L*=72.91→73.36~68.88(色が濃くなる)
a*=-1.01→-1.97~ 0.16(緑みが減って赤みが増える)
b*= 2.93→ 3.52~ 10.05 (黄色みが強くなる)
・結 論 /
FGS-Gも紫外線によって、色が濃くなり、緑っぽさが減って赤みが増し、黄色みが強くなるという変化をしますが、FGS-Wに比べて、元の色が暗く、変化の度合いも異なります。
○比 較
FGS-W(白) vs FGS-G(グレー)
・変 化 /
どちらも紫外線によって黄色っぽくなります。
FGS-Wの方が色差の数値が大きいので、色の変化の度合いが大きいといえます。特に、FGS-G(グレー)は、230時間までの変化が比較的小さいのに対し、FGS-(白)は、10時間の時点で大きく変化しています。